脊椎分離症・辷り症・腰椎辷り症

◆ 脊椎すべり症とは?

椎体の後方にある突起部が疲労骨折などによって分離し、脊椎が不安定になり、腰痛を引き起こしている状態を 「脊椎分離症」といいます

すべり症は、本来しっかり固定されているはずの椎体がすべって、前方へずれる状態をいいます。
脊椎分離症からこの状態に進んだ場合を「脊椎分離辷り(すべり)症」といいます。

分離しないで変性(老化)によって椎体がずれた状態を「脊椎非分離辷り(すべり)症」「変性辷り症(すべり症)」といいます。

腰椎では腰椎すべり症、頚椎では頚椎すべり症ともいわれます。





頚椎は7個、胸椎は12個、腰椎は 5個の24個。仙骨と尾骨 があり合計26個 の骨からできている柱です。


脊椎分離症 (脊椎背面)
脊椎分離症
間節突起間が分離して腰痛を引き起こしている状態です


分離・すべり症 (脊椎断面)
脊椎分離すべり症
固定されているはずの椎体が前方にずれている状態です

分離しないでずれている状態は変性すべり症です


◆ 症状
腰痛、下肢のしびれ
脊柱管の中で神経が圧迫されて起こる脊柱管狭窄症の人は、長距離歩けなくなる(歩いていると足がしびれたり痛くなって歩けなくなるが、少し休むとまた元に戻って歩けるようになるのを繰り返す)
正座をすると腰痛は少ないけれど、イスに腰掛けると腰が痛い


◆ 検査内容
 
レントゲン撮影
 MRI(磁気共鳴診断装置) 

 より詳しい画像を得ることができます

◆ 治療法
・コルセット装着療法
・痛みが強いときはコルセットを付けることで体幹を維持します。
・腹筋運動(筋トレ)を行って腹筋を強化します。
・ウオーキング(ウオーキングを行うことで腰痛が軽減します)
・プール内歩行(浮力により歩きやすいです)
※動いたり歩くことが苦痛で歩かなくなると、血行不良になったり、筋力が低下して更に歩けなくなり、痛みが増します。








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※ 整形外科医師による参考資料をもとに作成しています。